はじめに

安保法案は、2015年8月現在、参議院で審議中ですが、憲法学者等の専門家や識者をはじめ、多くの国民の批判のある中、政権与党である自民・公明両党は、法案成立を強行する構えです。「平和の党」を標榜する公明党が、「解釈改憲」へと突き進む安倍内閣の“暴走”になぜ加担するのか、国民の間に疑問が広がっているばかりか、最大の支持団体である創価学会の会員からも公然と批判する声があがり、新聞やテレビなどでも報道されたのをご存じの方も多いと思います。

新聞報道の一例をあげます。

<安保法案>公明離れの学会員次々…自民と協調に「失望」
毎日新聞 7月27日(月)21時8分配信

安全保障関連法案審議の舞台が参院に移った。日を追って国民の批判が高まる中、自民と足並みをそろえる公明党の足元で、地方議員や支持母体の創価学会員たちの反発や離反が起きている。平和を訴え、与党の「ブレーキ役」を自任する党はどこへ向かうのか。

愛知県武豊町の本村強町議(62)は創価学会員だが、公明党を離れ10カ月になる。
「失望しました。平和の看板を掲げてきたのになぜだ、と」
まだ党にいた昨年6月、集団的自衛権に反対する意見書案を共産党議員らとともに議会に提出し、自民系議員らを説得し、1票差で可決させた。これが後に反党的だと問題視されたが、信念を貫き離党。今春、町議選に無所属で出た。学会関係者に「あなたの個人票は(学会票の)2%だ」と警告されたが前回並みの得票で3選された。一部の学会員も陰で応援してくれたという。

和歌山県岩出市の創価学会員、春村徳龍(のりたつ)さん(53)は19日、大阪での安保法案反対デモに家族で参加した。
「法案は平和を求める学会の教えにそぐわない。『自民の歯止めになる』と公明党への投票を呼びかけてきたが裏切られた思いだ」
デモ行進では、学会のシンボルの三色旗に「バイバイ公明党」などとプリントしたプラカードを掲げた。別の学会員がデザインし、ツイッターで配布していたものという。
ツイッターには、東京都内の抗議デモで同種のプラカードを掲げる参加者の写真も投稿されている。
春村さんは言う。
「今は『点』に過ぎないが、線になり面になれば党に脅威となる。法案を止めるには学会員が声を上げるしかない」

九州地区で活動する創価学会職員も「一般の会員は同じ感覚だ」と、抗議デモ参加に理解を示す。公明党の地方組織も批判への対応に追われる。沖縄県の党県本部関係者は、「支援者に批判的な意見が多い」。遠山清彦衆院議員(比例九州)の事務所でも、寄せられる意見の大半は「法案反対」。事務所は「戦争を止めるための法案だと、なかなか納得してもらえない」と頭を抱える。


また、「安全保障関連法案に反対する創価大学・創価女子短期大学関係者 有志の会」がweb上に声明を発表し、署名活動を展開し、話題となりました。


こうした事態は、これまでの党と学会の関係からはあまり考えられなかった事です。当サイトの掲示板にも、この問題についてさまざまな意見が寄せられていますが、公明党・創価学会について積極的に評価する意見や同情論も多少は見受けられるものの、多くは、批判的、あるいは、何故なのか理解できないとするものです。
公明党にとってはもちろんの事、学会にとっても由々しき事態と言えるのかもしれませんが、一方ではとかく上意下達の団体と思われがちだった学会の内部において、自由な意見が公然と出されるようになったという事は、評価してよいのではないかとも考えます。

そこで当サイトとしては、みなさんの建設的な議論の材料になればとの思いから、この問題をトピックスとして取り上げてみたいと思います。